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秘本衆道会
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カテゴリ:歴史・古典よもやま話( 41 )
電子書籍、はじめました
突然の話でアレですが……

電子書籍ショップ 「でんコミ!」様 にて、本日より


電書版・『新装版 合本 日本のBL古典』


の頒布が始まりました。

す、すごい!
140ページ超のマジかさばる内容の内容の全てが、薄くて賢いiPadとかノートPCとかにサクッと収まる!

もともとは2007~2009年にかけて発行してきたコピー誌の総集編として、 紙媒体で発行した書 でしたが、そちらを未見の方はぜひ今回堂々登場した電書版をご利用願いたく!

弊サークル初の電子書籍ということで、公開に際してはかなーりドキドキしておりますが、とにかくどうぞよろしくお願い致します。
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by hihonsyudo | 2013-04-22 23:36 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
「スクープ! あの殿様、浮気者のバイなんだぜ!」

江戸時代には、「講釈師」という職業がありました。

「講釈師、見てきたような嘘をつき」ということわざに出てくる、それです。

『平家物語』などの軍記物を中心に、様々な面白ストーリーを大衆に語って聞かせるのが主な仕事だったのですが、フィクションの英雄譚ばかりを得意としていたわけではなく、中には時事ネタ・社会風刺トークなどを喋る講釈師もいました。

そうした批評系話芸の有名人としては、かの平賀源内もリスペクトした深井志道軒が挙げられます。

源内は彼を(勝手に)主役に据えた『風流志道軒伝』というファンタジー小説を書いているのですが、その序文に曰く……



志道軒といへる大たはけあり。浮世の人を馬鹿にするがの不二のよりも、其名高きは誠にたはけの親玉となんいふべし

「人を馬鹿にすることにかけては不二(並ぶものがいない)」と、「駿河の富士」とが掛詞になってる愉快な文章です。

で、この場合の「たはけ」は決して非難の言葉ではなく、むしろ2ちゃんねるで「マジキチwww」とか言う場合と同様の、逆説的な褒め言葉でありましょう。



と、ここまで書いておいて何ですが、本記事の主役は志道軒ではありません。

彼とほぼ同時期に活躍し、方向性も似たものでありながら、他の講釈師たちとは一線を画すほどヤバい芸風を武器としたていた馬場文耕という人物について……これより一席!



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by hihonsyudo | 2012-04-20 23:11 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
京都・ショタコン的名刹行脚

えー、ついこないだ京都観光に行ってきたわけですが、今さらながら何処を回ってきたかについて報告などを。


っつっても、だいたい古いお寺ばっかり拝観してきたわけですが……そこは当方のこと!

巡るルートにもそれなりのテーマがありました。


すなわち「古典において、衆道的な名シーンの舞台となった場所」ばっかりを攻めてきたわけですよムヒャホヒー。

もちろん、今もなお各寺に「そういう風習」が残っているわけじゃありませんし、それぞれの敷地内にゃ園庭とか襖絵とか仏像とか素晴らしい見所も他にたくさんありますです。


しかし弊ブログ的には、そんな美術史的な見地は二の次です。

現地の門をくぐりながら「ああ、数百年前のここでは、いたいけな少年と僧侶たちがラヴをメイクしておったのだなあ……」なんて不埒な想像を展開することこそ重点!


と、現在の仏教界にとってはいささか失礼な動機からの行脚となったものの、まあ……

京という地にゃ実際、稚児愛あふれる記録・説話・伝説・物語の類が山ほど残ってるんだから仕方ない!



つーわけで以下、具体的なショタ名所の紹介などを。

ちなみに画像は全てケータイ写真!

ゆえに画質はアレですが、どうぞご容赦を。




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by hihonsyudo | 2012-04-03 22:28 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
「腐女子のため」……に、なるかなあ?

先日、コミティア(弊サークルを訪れて下さった皆様マジありがとう!)参加のために上京しました。

ついでに秋葉原に寄ったところ、


『腐女子のための基礎知識 日本の歴史編』


という本を見つけたので、「ほほう!」と思ってサクッと買ってみました。


この手の「オタク向け歴史参考書」では、以前に『BL新日本史』という残念すぎるシロモノを掴まされて憤慨し、つい批判本を1冊書き上げてしまったことがありますが!


さて今回や如何に?





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by hihonsyudo | 2012-02-09 21:12 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
ウマナミなのねー

昨日あたりから各所で話題騒然!

となっているのが、JRA の作ったこのゲーム……




『My sweet ウマドンナ』



であります。

ただいまアクセスが集中しているアンド当方のPC環境がオンボロ劣悪であるためか、ちょっと読み込みが重すぎてまともに遊べない状況なのですが……


世の評判を聞くに、どうも自分が「競走馬」になって「人間の少女とラブラブな関係になる」っつー恋愛シミュレーションらしく。




いやー流石はHENTAI立国ジパング!

まさか「獣×少女」という斬新すぎるジャンルをもって、世のギャルゲーオタクどもの度肝を抜くとは……



と、一瞬だけ驚いてみたものの。



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by hihonsyudo | 2011-12-12 21:41 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
酒と漢詩と禅師と女

というタイトルで、久しぶりに『メルマガクリルタイ』様へ寄稿いたしまして候


今回は、皆様ご存知「一休さん」の素晴らしいポエムセンスに泣いたり頭を抱えたりする内容となっております。


どうかひとつ!



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by hihonsyudo | 2011-12-08 00:17 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
Yaroh! JAPAN

というふざけたタイトルの文章を、『メルマガクリルタイ様』 に寄稿しました。

サクッとご一読いただければ幸い!



さて、ちょいと補足。

「野郎」が「そういう意味」で使われていた時代、およびそれまでの「若衆」「野郎」へと移り行った時代の証人は数多いですが、中でも格別に有名なのは井原西鶴でありましょう。


以下、彼の著書・『男色大鑑』よりちょいと引用。



歌舞伎といふ事法度になり、太夫残らず前髪おろして、野郎になりし時は、ひらかぬ花の散ここちして、太夫本(もと)をはじめ子どもの親かたふかく嘆きし

(巻五)



「太夫」ってのは、すなわち色を売る若者のことで、「若衆」とほぼ同じ意味です。

さらに……



廿(はたち)すぐるまで前髪おきて勤めはなるまじきに、野郎なればこそ、三十四、五迄も若衆顔をして、人の懐の中へもはいる事ぞと、おかしき色の道と思はれける。

(巻五)



「野郎」ビジネスの主力は少年でしたが、中には成人してなお足を洗うことができず、若作りに必死な人もいたようで……


『男色大鑑』とは、その名の通り様々な「男×男」シチュエーションを描いた恋愛小説集であり、この大名著が江戸期の男色コンテンツにもたらした影響は計り知れません。


今や中学校の歴史教科書にも名の載る大西鶴は、ショタ売春の最流行期をリアルで体験した人であると同時に、その世相を自らの作品上にキッチリ活写していたのでした。




……『日本永代蔵』や『世間胸算用』だけじゃなくて、こういう「男色もの」の存在も学校で教えればいいのにねえ。

事実をありのまま伝えて、何が悪い!

今でこそ悪口の代表となっている「野郎」という言葉に、もう一度きらびやかな脚光を!



なんてことをツラツラ考えてしまう、秋雨の夜でございますです。


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by hihonsyudo | 2011-10-05 20:57 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
「お前、女だったのか……」in江戸時代

少し前に、こういうニュースを見かけました。




今 「男装女子」 が熱い!! 新ドラマ・アニメで男装だらけ







ほほう、俄か男装女子ブームの到来ですか。

しかし、世の創作物の中に





「ボーイッシュ……を通り越して、少年そのものな少女」





が出てくるようになったのは、別に今夏が初めてのことではありませんわな当然。




その手の類型として、古いところでは『うる星やつら』の藤波竜之介や『アニメ三銃士』のアラミス、最近だと『アイドルマスター』の菊地真あたりが挙げられます。

そういうキャラは大抵、正真正銘のオトコだと周囲に勘違いされたせいで数々の悲喜劇に巻き込まれます。

でもってほとんどの場合、嬉しくも恥ずかしい偶然によって(着替えや入浴を覗かれる・胸を触られるなど)、ようやくオンナだと認識してもらえるようになる……っつーのもまた、黄金パターンでありますな。




本朝古典の世界にも、「オトコノコにしか見えないオンナノコ」の例はいくつか見出せます。



特に有名なところでは『平家物語』の巴御前がいますし、ちょっと王朝文学に詳しい方なら『とりかへばや物語』の姉君を思い浮かべるところでしょう。





そして本日の弊ブログでは、それらの系譜の中でもかなりマイナーな一例を紹介申し上げたく。

出典は、
『あなをかし』という江戸後期の艶笑エピソード集です。










京近き何がしの院の亀若とて、いみじき稚児ありけり。


としは十八、九ばかりにやあらん。


ちごにはすこし、さだすぎたる心地すれど、みめかたち、たぐひなく美(うる)はしかりければ大徳こなくかなしうし給ふあまり、僧にも、をのこにも、たへて世の人にあはせ給はざりしかど、三枝何がしなん、ものよむ友にて、一人親しうゆきかひける。





訳:

京の都に近い某寺院には、「亀若」というハイレベルな稚児が住んでいた。

年齢は18,9歳ぐらい。


稚児というにはオトナすぎるような気もするが、とにかくそんなの関係ないぐらいルックスが美しかったので、寺の和尚はいたく可愛がっていた。で、大切にするあまり、他の僧にも、寺の外の男にも一切会わせようとはしなかった。しかし、「三枝ナントカ」という文学に造形の深い友人だけは、ただひとり親しい付き合いを続けていた。











えー、江戸期以前のエロ文学に「寺」と「稚児」が出てきた場合、そこで繰り広げられるのは「男×男」のドラマだと相場が違っています。


しかし上記の三枝さんときたら、この手の艶笑譚にゃ珍しい事に……完全なるノンケです。





そんなわけで亀若への接近を許されていたわけですが、ある雨の夜の晩、和尚が留守の時に、彼らがふたりっきりで過ごす機会がやってきてしまいます。


両者とも古典談義をしたり和歌を詠んだりして楽しい時間を過ごすのですが、ここで三枝さん、亀若の顔をじっくり見ているうちに、どうにも妖しい感情が芽生えてきます。









肌へ濃(こま)やかにして、あてにけだかく、高位の公達といふとも、立ちならびては気圧され給ひぬべくおぼゆるを、あはれ女にて見たらましかばと、なほあきたらぬ心おごり……





訳:

きめ細やかな肌には上品な気高さが漂っていて、もし偉ーい貴族であっても、亀若と並んだならきっと気圧されてしまうだろうな……と思うと、この子を女として扱いたい!ってな心の高ぶりも抑えがたくなってきて……












亀若の方も、三枝のことは憎からず思っているようで、その夜はやたらと思わせぶりな態度で誘惑しまくります。


男嫌いの三枝もついに意を決し、「こんなに可愛いんだし、もうショタでも構わねええええええ!」とばかりに亀若を抱きかかえ、そのまま勃起した陰茎を挿入してしまいます。


その感触が「ぬるぬると、すひこむやうになん入りける」であることに感動した彼は、うっかり「男の味」に目覚めそうになるのですが、ここで相手の陰毛を手で探ってみて、二度びっくりすることになります。





すなわち……あるべき場所に、あるべきモノが無い!





そう、亀若は「女」だったのです!





情交の最中、彼もとい彼女は想いのたけを告白します。







つひに男にてあひまゐらせねばやと思ひ給へはべりしかど、こよひといふこよひ、せちなる願ひのかなひぬるうれしさ、袖にも身にもあまりはべりて、かく思はずなる、へんぐゑのすがたを現はしまゐらせぬることよ。





訳:

最後まで男のフリをしたまま会い続けようと思っていましたが、今夜という今夜はついに告白してしまいました。そして、恋の願いが成就した嬉しさが全身にあふれるあまりに、つい「変化」の正体を現してしまいました!













とまあ実にイイ雰囲気だったのですが、そこに和尚が帰ってきてしまい、ふたりは慌てて別れるのでした。

以上で、この話は終了!







どうして亀若は男装してまで寺暮らしをする必要があったのか?


和尚は、彼女の正体を知っていたのか?


また三枝と亀若の仲は、結局うまく行ったのか?


色々と謎は残りますが、『あなをかし』はそのあたりの事をサッパリ書いてくれていません。


投げっぱなし!




なお、亀若はこの後のエピソードにも再度登場して、そこでは同性の少女に「美少年」として惚れられたがためにひと騒動を起こすことになるのですが……それはまた別の話。




ついでに付け加えれば。


歴史的に有名な「女装少年」である牛若丸は、成長してから「亀若丸」という子をもうけた……という伝説があります。


『あなをかし』の作者が「男装少女」の名前として「亀若」を選んだ理由は、もしかしたらそのあたりの連想が働いているのかなー、とか思ったり。






とまれ。


熱い「男装女子」が楽しめるストーリーは、一応大昔から例があったんだぜヘイ(数は少ないけど)! 


……ってな一幕でございました。


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by hihonsyudo | 2011-09-05 22:31 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
『太陽の季節』に元ネタあり?

つい最近、こんな同人ゲームが発売されました。

(リンク先18禁注意!)



タイトル:

障子ち●こマンの季節


コメント:

禁断のオマージュ!?

渦中の問題作の粗筋を踏襲したノベルゲームが登場!

これをプレイすれば、あの迷作のストーリーも詳細にわかること間違いなし



はい、どう考えても石原慎太郎の『太陽の季節』を今めかしくエロゲー化したものですね。

当方自身はこのゲームを未プレイですが、コメントから勝手に推測するに、おそらくは原作に忠実な内容なんじゃないかと。

でもってタイトルの元ネタになってるのは、きっと原作中のこのシーンでしょう。



「英子さん」
 部屋の英子がこちらを向いた気配に、彼は勃起した陰茎を外から障子に突きたてた。障子は乾いた音をたてて破れ、それを見た英子は読んでいた本を力一杯障子にぶつけたのだ。本は見事、的に当って畳に落ちた。
 その瞬間、竜哉は体中が引き締まるような快感を感じた。



自分自身、かくも低俗エロ要素満載の小説を書きまくっておきながら、今になってオタコンテンツ規制たあ笑わせる!

っつーことで、現在の都知事先生はアキバ界隈から蛇蝎のごとく忌み嫌われているわけですが……


ま、さもありなん。




さておき。

これと同じようなシチュエーションを描いた好色本は、江戸時代にも存在していました。

その題を『逸著聞集』と言いまして、『古今著聞集』『古事談』など平安~鎌倉期の説話集から、特に下品なエピソードばかりを五十八話も抜き出したアンソロジーです。


しかし、中には出典が不明な話もいくつか載っております。

おそらくは作者が勝手に作ったオリジナル・エピソードかと思われますが、そのひとつに以下のようなものがあります(第二十八話)。




 文の蔵人実高(さねたか)が家に、人多く集ひて酒飲み遊びけるに、酔のまぎれに勢(せい)にて紙そうじ突き破ることしてけり。


(訳:下級役人である実高という男の家に、人が多く集まって酒を飲み遊んでいた。それぞれは酔いに任せ、「勢(ペニス)」で紙障子を破るという行為に及んだ)




絵柄を想像するだけでドン引きの悪ふざけですが、結局そのランチキ騒ぎは実高の父に見つかり、みんな慌てて逃げてチャンチャン!


というオチ。



ま、一般的に「高尚」だの「おカタい」だの思われてる古典ブンガクの世界にだって、こういう類のゲスな文章はゴロゴロしているわけですよ、ええ!


『太陽の季節』誕生までの経緯に、この『逸著聞集』がどれほど影響していたかは分かりません……っつーか、内容が似てるのは多分ただの偶然だとは思いますが。

それでも、「純真な青少年」を惑わす「ワイセツブツ」を本当にこの世から排除したいと思うなら……


ただ闇雲にオタコンテンツばかりを締め付けるだけではなく、むしろこういう本が野放しになってる公立図書館にこそ「18禁」のゾーニングを徹底しなきゃ、不十分なんじゃないですかねえ?



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by hihonsyudo | 2011-06-30 21:28 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
「108」

と、いう題名で『メルマガクリルタイ様』に寄稿いたしまして候


どんな内容かは、読んでみてのお楽しみ。

どうぞよろしゅう。


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by hihonsyudo | 2011-02-25 21:13 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)