ブログトップ
秘本衆道会
hihonsyudo.exblog.jp
スキャンダラス☆平安京

『古事談』って本がありまして。

以下、wikipedia『古事談』項 より解説を引用します。



天皇を始めとする貴人に関しても憚らずその秘事を暴き、正史とは別世界の人間性あふれる王朝史を展開している。あまりな醜聞暴露に恐れをなしたためか、称徳 と道鏡 、宇多 と京極御息所 、花山 と馬内侍らの淫猥な説話を削った略本もある。天皇・貴族・僧の世界の珍談・秘話集。



と、いうわけで大変に面白い内容。

もちろん、男色関係のエピソードもいくつか載ってます。

例えば源長季(ながすえ)という人物については、



長季は宇治殿の若気なり



だと断言しております。

あ、「宇治殿」ってのは藤原道長の子である頼道のことで、「若気(にやけ)」とはつまり、えーとアレだアレ、実に仲睦まじい関係だったってことですね。


また、同じ源氏の隆国は、後冷泉天皇のご寵愛を受けており……



隆国卿、頭として、御装束に奉仕す。先に主上の御玉茎を探り奉るに、主上、隆国の冠を打ち落とさしめ給ふ。敢へて事と為さずしてもとどりを放ちて候ふ。是れ毎度のことなり。


聞きましたか奥さん!

天皇が着替える時にはいつも傍に居て、しかも「御玉茎を探り奉る」ほどの仲だったんですってよムホホホ!

また、天皇に「冠を打ち落と」されたとも書いてありますが、これまたかなりヤバい戯れ方です。

当時の貴族にとって、人前で冠を取って髷を見せることは、とんでもなく恥ずかしいこととされていたのですから(今で言うなら、パンツを脱がされて下半身を露出するようなもの)。

一種の羞恥プレイですかね?



平安中期~後期にかけ、宮中の風紀は乱れに乱れました。

貴族たちはデカダンな生活に溺れ、妖しいスキャンダルが毎日のように飛び交う始末。

その結果として生まれた『古事談』は、当方お気に入りの一冊なんであります。

やんごとなき御方だってにんげんだもの、ホモ行為にだって及ぶさ!



[PR]
# by hihonsyudo | 2008-11-23 21:17 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
松尾芭蕉ホモ説

『悪党芭蕉』なる本を書いた嵐山光三郎をはじめ、生涯通じて独身だった俳諧マスターに対し「そういう疑惑」を寄せる御仁は結構多いようで。

そりゃまあ、文学的才能あふれる若い衆を周囲にはべらせ、さらに男弟子と二人連れで長い旅に出ちゃうような人には、池袋系オタならずとも腐った期待を抱かずにはいられないのかもしれませんな。


しかし、そいつぁ所詮は推論の上に成り立っている説。

実際のところどうだったのかについては、タイムマシンでも発明されない限り確かめようのない歴史のミステリーなんであります。


ただ。

芭蕉が30代前半の頃に出した処女句集『貝おほい』に、以下のような一作が収められているというのも事実でして。



我も昔は衆道好きのひが耳にや

(注:「ひが耳」とは「ひがみ=僻み」の意)



芭蕉の生きた17世紀の日本では、一部に「男が(性的な意味で)男に惚れる」ことを美徳とする気風が蔓延していました。

また、10代の少年が色を売る施設も多く在りました。

よって風流人たる芭蕉が、一時の興味関心あるいは気の迷いからショタ趣味に走っていた可能性は十分に考えられます。


「あはれ」の美学を追求する若き日の俳聖が、ひと時の浪漫を求めて陰間茶屋の門をくぐる……


そんなワンシーンを勝手に妄想することも、歴史・古典を学ぶ楽しみのひとつです(断言)!




余談。

芭蕉の師である北村季吟は、男同士の恋愛歌ばかりを集めた『岩つつじ』という本を編纂しています。



[PR]
# by hihonsyudo | 2008-11-08 22:33 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
偉大な先人・岩田準一

日本ホモショタ文学研究の第一人者と言えば、まず岩田準一御大の名前が挙げられるでしょう。

ウィキペディア‐「岩田準一」項リンク

たぶん、日本史上もっとも同性愛研究に情熱と労力を注いだ人です。


時代を代表する文化人たちと交流があり、また彼自身も高い教養と多彩な才能を持つ人物だったわけですが、その業績は特に『本朝男色考』および『男色文献書誌』の二大著書をもって名高い。


『本朝男色考』は、数多くの文献証拠をもとに日本における男色の歴史をまとめたものです。
文章は平易で論旨も分かりやすく、これだけ読んでおけば誰でもひとかどのホモ博士になれます。
いやあ、まさか日本初の男×男カップルを『日本書紀』の中に見出すことができたとは!


『男色文献書誌』は、ホモとかショタとかについて一行でも記述がある本を片っ端から網羅してしまったリスト。
遥か昔の平安時代から、つい最近の昭和初期まで、その数なんと1093冊

よくもまあこれだけ見つけてきたものだと感動感服しますです。


上記二つの名著は、幸いにして今も合本というかたちで読むことができます。

アマゾン商品リンク
この道に興味の有る方なら大いに知的満足を得られること請け合いの名著ですんで、ぜひ一家に一冊!



余談。
ウィキペディアでも触れられていますが、彼の孫である岩田準子氏は相当の腐女子らしく、「自分の祖父×江戸川乱歩」の801小説を書いたりしています。
アマゾン商品リンク
ぬははは。


[PR]
# by hihonsyudo | 2008-11-03 21:16 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
ブログ開設の辞

今や全国にその勇名を轟かせる、池袋は乙女ロード。
サンシャイン直下に建ち並ぶ店々をちょいと覗いてみれば、男×男の同性愛をテーマにした本がそりゃもう大量に売られている。
いやはや、「ホモが嫌いな女子はいません!」という名言さもありなん!と思わせる光景であります。
本朝オタク文化、まさに花盛り!




ところで。
いわゆる「やおい」や「ボーイズラブ」と呼ばれるジャンルの隆盛は、果たして現代のみに特有の現象なのでしょうか?
また、そのエロエロ耽美な世界を賞玩することは、腐女子だけの特権なのでありましょうか?

答えはもちろん……否!
知的かつ痴的な好奇心をもって本朝国文学をひもとくならば、そのことは一目瞭然の大常識!
「男同士」をテーマにした本は平安の昔よりずっと存在し続けている!
しかも!
その主な読者は、古来より男・雄・♂であった!




つーわけで、そんな日本文学のユニークすぎる側面をドバドバ紹介していくことが当ブログの目的です。
内容といたしましては、

「自主制作している訳本の紹介と宣伝」
「同性愛文学についての雑学トーク」

上記2点が主になるかと。
好事家諸氏にお楽しみいただけるよう尽力して参りますので、今後永らくご贔屓いただければ幸いです。



サークル『秘本衆道会』主筆・衆道士ペドフェチ 拝







追伸。

ご連絡は


hihonsyudo@yahoo.co.jp


まで。




追伸2(2012年5月13日追記)。

上掲分は2008年のブログ立ち上げ時に書いたものです。
当時は

男色ネタ一本だけで勝負するぜ!

みたいな勢いでしたが、現在は女色だのマジキチだの、とにかくまあその時その時で「うわ何これ面白ぇぇぇぇぇ!」と感じたネタならどんなシロモノでも無差別に取り上げておりますです。
平伏。
[PR]
# by hihonsyudo | 2008-10-25 00:00 | はじめに | Trackback | Comments(0)