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秘本衆道会
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新しい、っつーか珍しい芭蕉解釈

『日本における男色の研究』(平塚良宣・著 人間の科学社,1994)という本を読んでいたら、以下のようなことが書いてあって、度肝を抜かれました。




花の雲、鐘は上野か、浅草か


この句は、江戸の殷賑の街である上野と浅草で吉原は女色、湯島は男色ということである。




なんと!

まさに、「その発想はなかった」!


この「花の雲~」というのは松尾芭蕉の作なんですが……

いやあ、多くの場合んは「お江戸のマッタリ感を表現した秀句」だと評される作品に、あえて「色街」の匂いを嗅ぎ取るたぁ、なかなかに面白い!


が。

平塚氏の場合、力強い断言とは裏腹に、そう信じられる根拠については全く挙げてないので、この説は「思いつき」以上のものではないでしょうね。

「面白い」解釈だけど、「正しい」見方だと諸手を挙げて賛成するわけにはいかない。




でも、こういう奔放なことを思いついてしまう想像力っつーか妄想力には、ちょっと感動しましたです。


そこで不肖当方、勝手に平塚説を補強するために、江戸時代の川柳として下記の如きが残っていることを指摘しておきます。




土手を行く 医者は上野か 浅草か



身分を隠すため医者に変装し、色街へ繰り出すエロ僧侶が多かったことを皮肉る一句。

言うまでもなく、これは芭蕉作のパロディでしょう。

そして……こういう「もじり」が成立する以上、「上野」および「浅草」なる地名は、江戸市民にとって聞けばたやすく「売春地帯」を想起できるものだったんじゃないかと。


そうなれば……元祖芭蕉だって「花の雲~」と詠んだ際、その脳裏によぎったのは上野寛永寺や浅草寺の鐘堂のみではなかったのではないか!

同時に美しく着飾った傾城や少年たちが手招きする様を思い浮かべ、ついつい頬の筋肉を緩めたりとか、そういうことがなかったとは……


言い切れまいぞ、うん!







なぁんて、いやまあ。

結局のところは、いつかあの世に逝った際に芭蕉本人へインタビューしてみないことにゃ分からないんですけどね。


なれど梅雨時の寝苦しい夜、たまにゃ無責任な推理で脳細胞のカビ払いをしてみるのも楽しいものです。








もののついで。

今度のショタスクラッチについて。


皆様おなじみ「ぶどううり・くすこ」大人からの委託本あり。

すなわち、現代ショタ史の最高参考書たる『ショタコンのゆりかご』・増補最新版!


詳細については、後にくすこ大人のブログで告知されるでしょうが、とりあえず当方でも先行告知まで。



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by hihonsyudo | 2010-06-13 20:53 | 歴史・古典よもやま話 | Trackback | Comments(0)
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