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秘本衆道会
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ふたなり淫獣の年、開幕

いやあ、仕事始めマジ辛い。
一日でも早く盆休みが到来することを祈りつつ、ここ最近の愉快な出来事を思い出して無理にテンションを上げてみる。



第一に、文学フリマで松永英明さんに拙著をお買い上げいただいた のは大名誉!でしたね。

約10年前の、当方がインターネットの世界に触れたばかりの頃に大きな影響を受けた方ですゆえ!

あ、もちろん最近の「事物起源研究家」としての手腕にも、目を見張るばかり。

会場で当方が買った松永さんの著作では、微に入り細をうがつ徹底した「調査魔」っぷりがいかんなく発揮されまくっていて、大いに嘆息!


どんな事物であれ、まず他ならぬ「自分自身の眼」で確かめる。

浮世の風説に惑わされず、「一次情報」をこそ大事にする。


そういうスタンスは、資料・情報系の同人屋として、今なお見習い続けております。


あと、弊サークルの既刊『合本 日本のBL古典』には、平賀源内の大傑作チンポ随筆・『痿陰隠逸伝』の原文とオタ訳を収録してありますが……


これ、松永さんもネット上で紹介されていたという!

しかも、これまた当方なんぞよりずっと精緻な訳で、難語の注釈も完璧!

「まえがき」「あとがき」にあたる部分も、きちんと拾っているし……

流石でございます(大平伏)。

源内ファンのみならず、少しでも下品古典に興味のある方は、上掲リンク先はマスト!ですぜ!


とまれ、同人イベントの場で、そういう優れた知性と直接にお話できたのは、貴重にして大変タメになる体験でありました。





次。

冥府古典道の先輩である不度家行先生の冬コミ新刊 が熱すぎた!


まず、読・即・首をかしげる謎古典研究の金字塔たる『バカ古典文学体大系』シリーズ総集編!

某文庫を豪快にオマージュしまくった装丁はもちろんのこと、中身だって超高濃度すぎて、大変にボナペティでありました。


あまつさえ。

同時に頒布されたコピー誌・『南北朝時代のDREAM C CLUB-鳥海くらべ考-』の完成度が、とにかく尋常じゃなかった。

『鳥海くらべ』なる架空の説話古典をでっち上げたあげく、有名ギャルゲー『ドリームクラブ』の起源はその文章中にこそあったんだよ!と、キバヤシ真っ青のギガンティック大法螺を吹き荒れさせる!


中身をちょっと引用いたしますと……





★神留以比売(かむるいひめ)

 十善女体権現の六人目。『ドリームクラブ』のホストガール・るいに相当する。

 胸の病を患っており、羽鳥王が病を治療した。その感謝と仏の験力を表す為、夏の鳥海山には心の字の万年雪「心字雪渓」が見られるようになったと記されている。

 名前は『延喜式』の祈念祭・大嘗祭の祝詞に登場する「神漏伎(かむろぎ)命」の転訛と考えられる。

 るいの本業が教師と云う設定は、『沙石集』にある「尾籠ナル本地問答ノ事」にて、「るい先生(せんじょう)」と呼ばれている為だろう。この「先生」とは、教師のことではなく「~さん」のような敬称である。



いやはや、まったくもって凄絶な内容であります。

本当に存在する古典や神名と、スカーレットな大嘘とをバランスよく入り乱れさせながら、ここまで説得力に満ちた「いかにもありそう感」を醸し出すとは……


きちんとした史学・文献学の教養を持つ碩学が、本気でふざけた時の破壊力たるや……ちょっとヤバすぎだろおい!

『ランゲルハンス島航海記』『鼻行類』にも比すべき、ユーモア偽書の傑作と申せましょうぞ。


当方、これを東京滞在中に宿で読んで、狭い部屋の中を狂ったようにノタうちまわりました。

『ドリームクラブ』のことは良く知らないのですが、それでも爆笑しまくった!

当方が読みたかった本の、同時に書いてみたかった本の理想として、ほんとにドドドドストライクだったのです。



いやー、してやられた!


同じ「現代人の視点から見て、あまりにも変すぎる古典」ジャンルで活動している身として、ここまで完成度の高い仕事を魅せつけられたとあっちゃ、心中穏やかではいられぬ。

今回の弊サークルが新刊として出した「ニセ伝統舞台本」と比べると、「こだわり」アンド「古典愛」の差が歴然としすぎていて……ねえ?


いつか、自分もこれぐらい読者を感動させたり頬を引きつらせたりできる一冊が書けるようになりたいなあ……いや、ならねば!

と、気合を入れなおした元旦でありました。





その次。

『ダライアスバーストAC』 が面白すぎるよ!

かつて初代筐体に度肝を抜かれたロートルも、こんな豪勢な筐体は初めて見たぜ!っていうヤングメンも!

とにかく近くのゲーセンで見かけたなら、速攻で200円を投入するんだ!

ちとゲームとしてとっつきの悪い面も無いわけでも無いんですが、まあ1000円ぐらい使えば大体コツは掴めるでっしゃろ。

んで、その頃にはボディソニックと巨大魚型戦艦どものカリスマにメロメロ……っと。



魂こもりまくった作品をありがとう、タイトー!







最後に。

今年はウサギ年です。

ウサギにゃ特定の発情期というものがなく、春夏秋冬オールタイム交尾・出産が可能です。


南方熊楠の快著『十二支考』中、『兎に関する民族と伝説』の章によると、古代ギリシャ・ローマ、さらにユダヤ人の間じゃ、ウサギすなわち「ドスケベ」かつ「両性具有」の生き物だと広く信じられていたそうで。

彼奴らの繁殖力が高すぎること、および雄・雌問わず肛門まわりに臭腺があることから、かくなる不名誉な伝説が生まれたのでしょう。

その伝説は遥か後世に至ってなお消えることなく、ついには米国の有名なエログラビア誌『PLAYBOY』のロゴとして、ウサギが描かれたりとか。


で、まあ。

これから始まる2011年は、そんな自然界の生んだ偉大なるヤリチン・ヤリマンの支配する年です。

すなわち……


ザ・イヤー・オブ・下品!


なのです、ええ!



ゆえに。

弊サークルもまた、芳醇なるネタの宝庫たる国文学史をば例年以上に深く嗅ぎまわり、粉骨砕身、より一層「残念!」なネタを発掘していく所存也。



願わくば読者諸賢、満腔の御声援あれ!


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by hihonsyudo | 2011-01-04 22:07 | 日乗 | Trackback | Comments(0)
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