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秘本衆道会
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『新装BL古典』・『新装いろもの古典』における、訳注の改定箇所

先日からクドクドしつこく宣伝しているように、ずっと在庫切れだった既刊について「新装版」を発刊することになりました。

すなわち……



『新装版 合本 日本のBL古典』


『新装版 日本のいろもの古典』



上掲2種!


で、これまた重ねて申し上げているように、大きな変更点は


「現代絵師によるイラスト追加」


ぐらいであって、収録内容的には旧版とほぼ同一です。

よって旧版を持っているなら、改めてわざわざ買い直す必要はございませんです。


ただし!

訳注ページの一部において、記述をちょいとばかし変更・追加した箇所があります。

そこんところを、この場にて一応お知らせ申し上げます。





まず、旧版『BL古典』の45ページより。



※3 「在原の中将」
  いわゆる「色好み」で名を馳せた、在原業平(825-880)のこと。女のみならず男も大
 好きで、特に真雅僧正とは深すぎる仲だった模様。なにせ、真雅のために


   目かるとも 思ほえなくに忘らるる 時しなければ 面影に立つ
 
 なぁんてラブすぎる和歌を詠んでいるぐらいでして。


ってな記述がありますが、この「業平×真雅」説はどうも創作っぽい……

と、いうことが後の勉強によって分かりましたので、『新装BL古典』同ページでは以下のように改めました。



※3 「在原の中将」
  いわゆる「色好み」で名を馳せた、在原業平(825-880)のこと。彼をモデルとした人物
が主役の『伊勢物語』では、第四十六段において「うるはしき友」のために


  目かるとも 思ほえなくに忘らるる 時しなければ 面影に立つ
 
  なんてラブすぎる和歌を詠むのですが、後世では「その相手こそが真雅僧正である!」との説が立てられたりしました。





次に、旧版『いろもの古典』の30ページより。



※5 「食事の世話を焼いてあげた」
   メシの支度というのは、基本的に身分の低い者の仕事です。にも関わらず、左大臣の位にまで登り

  つめた老権力者が、年齢も階級もずっと下である少年のために、喜んでそういう行為に熱中している

  とは……
   当時の貴族社会においては、かなり常識外れな行為だと申せましょう。



対して『新装いろもの古典』では……


※5 「食事の世話を焼いてあげた」
   メシの支度・配膳というのは、基本的に身分の低い者の仕事です(四条流包丁道を開いたと言わ

  れる藤原山蔭など、料理を嗜む貴族が全くいなかったわけではありませんが)。にも関わらず、左大

  臣の位にまで登りつめた老権力者が、年齢も階級もずっと下である少年のために、喜んでそういう行

  為に熱中しているとは……当時の貴族社会においては、かなり常識外れな行為だと申せましょう。



とまあ、「クッキングに情熱を燃やす貴族だっていたんだよ!」ってな情報を追加してます念のため。



以上、旧版における少々粗忽な記述をお詫び申し上げると共に、弊サークルを最近知った方は是非ぜひ是非『新装版』を手に取ってみてくだせえ!


と、あさましくお願い申し上げます。


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by hihonsyudo | 2011-10-07 22:44 | 同人誌・記事の補遺 | Trackback | Comments(0)
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